センジュ出版は「しずけさとユーモア」を大切にしているちいさな出版社です。ここで言うしずけさとは、自分の内側との対話を指しています。一方ユーモアとは、自分の外側との対話です。内側に広がる世界に耳を傾けるには、喧騒や世の中にとって都合のいい常識から少し距離をとって、静寂の中に身を置くこと。書いたり、読んだり、編んだりするその時間も同じですね。ただし、そうしてしずけさの中に潜ったのなら、どうぞ自分の外に広がる世界にもこれまで以上に耳を澄ませてみてください。空に、風に、雨音に、葉の色に、日差しの中に、そして目の前のその人の中にも、天国に帰っていった大切なあの人の中にもまた、ほがらかで心地のいい世界が遠くまで広がっているかもしれません。余白とゆとりとハンドルの遊びを楽しみながら、ユーモアをもって外側の世界と対話する。そうやって一人の人の内側と外側とに向かう対話を自分たちの周りに少しずつ循環させることが、この出版社のささやかな願いです。ちなみに私にとってのしずけさとユーモアは、しずかに本を読み本を編む[はたらく]時間と、家族や友人、植物や食卓など、そこにユーモアを交えて[くらす]時間。では、あなたのしずけさとユーモアは、一体どんな時間を指していますか?  もしあなたが、そんな対話の時間を持ちたいと感じているのなら。自身や他者との対話の時間を増やしたいと考えているのなら。あなたはこの出版社の友人かもしれません。この出版社から出ている本、この出版社がお届けする商品やサービス、この会社を取り巻く人々と、どうぞつながってみてください。母からミヒャエル・エンデの『モモ』を贈られたのは小学校6年生の時。そこからいまだにこの本は、私のそしてセンジュ出版の灯台です。モモのようになりたくて、この出版社を立ち上げました。あなたとゆっくりお話しできることを、センジュ出版はずっとここで待っています。必要なあなたに、届きますように。